頓知気さきなについて
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『週刊プレイボーイ』に登場する美女たちに記念すべき「初グラビア」の思い出を語ってもらう『初グラビア物語~My First Gravure Story~』。今回は音楽ユニット・femme fataleのメンバーであり、ソロとしても活動する頓知気さきな(とんちき・さきな)さんの前編。
頓知気さんは2018年、姉の戦慄かなの(せんりつ・かなの)さんとともにfemme fataleの活動をスタート。翌2019年、バラエティ番組『青春高校3年C組』に出演するや、その愛らしさもあり、たちまち話題に。
そして『青春高校3年C組』と『週刊プレイボーイ』による表紙争奪オーディションで、見事1位を獲得。初水着グラビアを『週刊プレイボーイ』2019年46号で披露し、表紙巻頭も飾った。以降グラビア活動を開始し、2021年にはファースト写真集『ときめきヒロイン』をリリースしている。
目下、新進グラビアアイドルから、最も憧れの眼差しを浴びる頓知気さん。その芸能活動のスタートから初グラビアに至ったエピソードまでを聞きました!
『週刊プレイボーイ』2019年46号(撮影/HIROKAZU)
ーーこのシリーズ、頓知気さんに出ていただきたいとずっと思っていました! というのも最近、グラビアアイドルのインタビューをしていると「頓知気さんのファンです」というコが多いんですよ。しかも「頓知気さんを見て、自分もグラビアに挑戦したいと思いました」なんて声もよく耳にします。そこまで女のコを惹きつけてやまないグラビア愛の原点は一体、どこにあるのかと思って。
頓知気 うふふふ。すごく光栄です。女のコが私に憧れてくれるのはすごく嬉しいし、私の大好きなグラビアを女のコが興味を持ってくれるのも最高に嬉しいです。
ーー先に芸能界デビューまでのお話から。学生時代、頓知気さんは、ずっとおとなしいコだったそうですね。
頓知気 はい。決してクラスで目立つタイプではなかったです。美術部員で図書委員、アニメと漫画の好きな超文化系女子でしたから(笑)。幼稚園の頃から将来の夢は美大に入ることでした。
ーー美大に? アーティストになりたいではなく?
頓知気 そこまでイメージが沸いてなかったです(笑)。幼い頃、お母さんが私の絵を見て「美大へ行きなさい」と言ったんです。ずっとそれを目標にしていました。高校時代は予備校に通い、油絵の勉強もして。でも心を病んで、結局受験は辞めちゃいましたけどね。
ーーそうだったんですね。グラビアはいつから見るように?
頓知気 中学生くらいからかな。もともと女のコを見るのが好きで、アイドルも好きだったんです。お姉ちゃん(戦慄かなの)もアイドル好きで、ある日、AKB48のまゆゆ(渡辺麻友)さんの写真集を買ってきたんです。それがあまりに可愛くて。私自身、オタク気質だから、他も見たくなってネットで検索したり、雑誌を見たりとどんどん夢中になり、写真集も買い集めるようになりました。いまでは80年代アイドルのものを中心に相当な数を持っています!
ーー2018年、お姉さんの戦慄かなのさんとアイドルユニット・femme fataleを結成します。これが頓知気さんにとっての芸能活動のスタートだと思うんですけど、これはどんな経緯で?
頓知気 ある時、ふたりでアイドルをやろうって話になり、そこからですね。お姉ちゃんがプロデュースと曲を、私が衣装デザインなどビジュアル面をそれぞれ担当しようみたいな。でもまさか本当にやると思ってなくて(笑)。特にその頃は心が病んでいて、何をするのもしんどかったし。でもお姉ちゃんに押し切られました(笑)。同時期に「ミスiD」に応募して賞もいただいたんですけど、それもお姉ちゃんに「出ろ!」と言われたからで。
ーー「ミスiD」はお姉さんも前年に賞を獲っていますよね。
頓知気 最初私が面白いオーディションあるよって教えたんです。そうしたらいつの間にかお姉ちゃんが出ていて(笑)。で、「次はお前だ」って。強引ですけど、私が表に出るきっかけをくれたのはお姉ちゃんです。今思えば、感謝しかないですね。
ーー翌年、2019年5月に「青春高校3年C組」(テレビ東京)に出演するようになります。
頓知気 ミスiDの審査員としてお目にかかった、佐久間宣行さんが番組プロデューサーで、オーディションに誘われました。当時の私はお姉ちゃんに関係なく、自分でやれる何かを求めていたんです。『青春高校3年C組』のことはろくに知らなかったんですけど、思い切って受けたところ、幸運にも合格しました。
ーー『青春高校3年C組』は「理想のクラスをつくる」をテーマに、教室で生徒役の女のコと担任役の芸人がトークを繰り広げる、月~金の夕方にオンエアされるバラエティ番組。もともと内向的なキャラの頓知気さんは、最初「青春」の明るいイメージに馴染めないんじゃないかと不安だったとか。
頓知気 そうです。「飲みに行こうぜ!」みたいな陽キャな現場だとイヤだなと思ってました。でも実際は、静かにケータイを眺めている感じ(笑)で、メンバーも私と同じく何かを胸に抱え、それでも頑張ろうとしているコばかり。仲良く話をするようなり、番組に出演するのも面白くなってきました。しかもプライベートではみんなでご飯に行ったり、お泊り会したり、浴衣着て夏祭りに行ったり。なんだか青春を取り戻したみたい。ひたすら楽しかったですね。
ーーそんな中で『週刊プレイボーイ』と青春高校がコラボして表紙争奪オーディションを開催します(2019年33&34合併号/8月5日発売で告知)。これはメンバーたちが投票などで競い、勝者は水着グラビアを撮り下ろし、週プレの表紙を飾れるという企画です。
頓知気 話を聞いた時は「きたーっ!」と思いましたね。大好きなグラビアの仕事で、しかも『週刊プレイボーイ』さんの表紙に出られるかもしれない! 想像しただけでワクワクしましたよ。と同時に絶対に負けられないなって。だってただの人気投票ならまだしも、グラビアに関することですよ。その熱量は私が誰よりも自分が一番ですから!(きっぱり) 番組で熱くアピールして、SNSでも投票のお願いをひたすら連投しました。
ーーとはいえ、グラビアを見るのと自分が実際に出るのとでは違いますよね。水着になることに抵抗はなかったんですか?
頓知気 正直ありました。肌を露出することも好きじゃなかったですし。でも何より撮影現場に行ってみたかったんですよね。大好きなグラビア作りに自分も参加したい!って。それにグラビアはプロとプロが作る作品だと私は思っていて。だからグラビアはただの露出じゃない! と思っていました(笑)。
ーーすごい意気込みですね(苦笑)。『週刊プレイボーイ』2019年42号(10月7日発売)では最終予選に選ばれた7人がそれぞれソロで撮影されています。頓知気さんもその中にいましたが、撮影時の心境は?
頓知気 ちゃんとした撮影自体、この時が初めて。緊張しましたね。グラビアでこういうポーズあるよなとはわかっていたものの、カメラマンさんに言われてもすぐできない。ちゃんと写っているかな、大丈夫かな?ってひたすら不安でした。ただその時、担当編集さんにグラビア好きって話をしたんです。「変なコがいるな」と思われただろうけど、それはすごく嬉しかったですね。
『週刊プレイボーイ』2019年42号(撮影/HIROKAZU)
ーー結果は見事第1位に(拍手)! そして『週刊プレイボーイ』2019年46号(11月2日発売)で、2位・持田優奈さん、3位・日比野芽奈さんと3名で表紙巻頭を飾りました。1位に選ばれた時はどんな気持ちでした?
頓知気 いやもうひたすら嬉しかったですね。やったぞって肩の力が抜けた感じ(笑)。
ーー撮影は沖縄でのロケでしたね。
頓知気 私だけでなく、メンバーふたりと一緒だったので旅行に行くような感覚でしたね。あと担当編集さんとグラビアの話がまたできたのも嬉しくて(笑)。特に嬉しかったのは衣装。三人のキャラクターに合わせたものを用意していただいたんですけど、私は事前に本田美奈子さんなど80年代のアイドルが好きって話をしていたのもあって、デザインなど当時のレトロっぽい雰囲気のものが用意されていました。見た瞬間、上がりましたよ!
ーー実際のグラビア撮影は、イメージしていたのと違いました?
頓知気 いえ。そこまでは。でも「わー、レフ板だ!」とか、小さな感動はたくさんありましたね。やっぱり実際に現場に来て、見ていること自体が感動で。
『週刊プレイボーイ』2019年46号(撮影/HIROKAZU)
ーーグラビア撮影って、カメラマンさんが「いいね!可愛い!」を連発すると聞きますけど、それはどうでした?
頓知気 この時、撮影していただいたHIROKAZUさんはそういうタイプと違って、静かに撮影されるんです。あまりグイグイ迫ってこないからそれがまたよくて。最初、少しだけ緊張はしましたけど、すぐに現場に馴染んじゃいました。このロケの最中、沖縄に台風が来ていて大雨も降ったんですけど、そんな天候の中でも撮影現場にあったアスレチックの器具に上ったりとか、楽しくてずっとはしゃいでいましたね(笑)。
【後編は3月3日(日)公開!】
●頓知気さきな(とんちき・さきな)
2000年3月6日生まれ 大阪府出身 身長160㎝
◯昨年配信リリースされたデビューシングル『U.M.A/Himitsu』が好評。実姉・戦慄かなのとの音楽ユニット「femme fatale」としても活動中。
公式X【@tonchiki_doll】
公式Instagram【@arigato_v】
取材・文/大野智己 撮影/荻原大志
(出典 news.nicovideo.jp)